生きる真実
第1章

あなたはなぜ生きるの?生きている目的は?と聞かれてすぐ答えられる方は少ないでしょう。
幸い私は、26歳の時大事故に遭い一命を取り留めたときに、命がいつ消え去るかわからない」と言う現実を目の当たりにしました。それから、いつ死んでも悔いの残らぬように常に目標を置き、常に達成してきた10年でした。

そして、37歳でALSを発病して、幸せの絶頂から地獄とも言える肉体的にも精神的にも辛い日々を経験しながら生死の決断を下す日が来ました。 

その時、自分に問いかけました。「こんなに苦しく辛いなら死にたい?」「それとも生きたい?」答えは、自分の心からふつふつと湧き上がるエネルギーが出してくれました。
「生きたい!」「今まで全力で生きてきたから悔いは無い。そして、そんな自分が大好きだ」「もう失う物は無い」

「生きてこそ出来る可能性と自分にしか出来ない事があるはず」「幸せを感じる事だけを見つめていれば100%幸せである。不自由ではあるが不幸ではない」「死んでしまうと可能性はなく無になる」
生きる目的は、可能性の創造と幸福感だ!と確信しました。
そのために目標を持ち、手段を講ずれば良いのだ。

体を自分だと思うから苦しむのだ!体も心も自分を表現する道具に過ぎないのだ。
生き抜いてやる!それが、私の下した決断です。



第2章

人工呼吸器をつけて2年が過ぎた。私の選択は正しかった。
ウインドウズ支援ソフトオぺレートナビと出会ってからコミュニケーションを取り戻しました。
それから、もう一度社会参加を与えられました、すると今度は、同じように病で苦しむ人々を助けてあげたくなった。本当に苦しかった、辛かった。経験した者しかわからない。
私に出来る方法、経験と志!この2つ!

支援費制度が始まった。天の声が聞こえた気がした。
この制度を使えば、苦しむ人々を救える。

私は今とても充実して素晴らしい日々を過ごしている。
本当に、生きていて良かった!


第3章

人工呼吸器を着けて5回目の春が来ようとしている。
生きる目的は、可能性の創造と幸福感だ!と思っていた私に、気づきの春が来た。
人生の目的は、可能性の創造(自己実現)を果たし、自己超越を成し遂げ幸福感を共有しながら真実の愛を悟り行動に移すことだった。マザーテレサの様に!

今の私の生き甲斐は、教育の現場で教科書に無い私の生き様から得た「生きる」為の哲学や悟りを語れることである。
私は、最初からこの体になることが天命であった。そして、この体で果たす使命があるのだ!
私は、今、素晴らしい人々に支えられながら第3の人生のスタートラインに立っている。
素晴らしい人生を生きる為に!