出馬への思い
私は、自己実現をはたす事が、人間の目標であり、最たるものだと思っ
て生きてきましたし、目標は全て達成してきました。
ところが、そんな私にALSという最大の壁が待っていたのです。私はも
う自分に負けない確信を持っていたのに、ALSで地の底まで落とされま
した。人工呼吸器をつけるまでは、失い続けることに耐え切れなくて
、人の目を見て話すことすらできなくなっていました。こんな姿は誰
にも見られたくなく引きこもっていたのですよ。想像できないでしょ?
本当なのです。
私を救ってくれたのは、こんな姿でも私を普通の人間みたいに変わらぬ
態度で接してくれた、看護師さんの笑顔とたわいない会話だったので
す。私はもう人間ではないと思っていましたから、後になってその事
に救われたんだと気がつきました。
そして、何故私が立ち直れたというと、人間は不思議なもので落ちる所
まで落ちてしまうと、それ以上落ちる事が無いので、失いつくしたら
今度は得られる事に目がいくのです。また、得られる喜びに感謝でき
る様にもなるのです。私は、そのきっかけが、人工呼吸器だったので
す。そして今では、自己実現より、他者実現の方がはるかに素晴らし
いことに気が付きました。
また、私は、妻でなければ死を選ばずにいられなかったでしょうし、そ
の後出会った方達は皆、神様が私を生かす様に仕向けたとしか思えない
様な素晴らしい出会いでした。
私は、その方達のおかげで、この世に生かされました。しかも、私達が
介護地獄に陥っていた時に天の助けの障害者支援費制度が始まったので
す。
その時、天から声が聞こえました。「苦しむ方々を救いなさい。」と
私は、迷わずすぐに訪問介護事業所を立ち上げたのです。
これから日本は2020年に4人に1人は65才以上という超高齢化社会が待
っています。
あと15年しかない今、介護制度と福祉政策に目を向けなければ日本の
社会は崩壊していきますよ。それは年金問題も財政改革も税制問題も
全て絡んでいるからです。
私は、約10年前ファイナンシャルプランナーの資格を取って、すでに
年金制度は破綻しているのを知っていましたから、私の身近な人達や
お客様には、自己責任の時代がやってくるから、利率の高い今こそ、
自分で年金を用意しておきなさいと言っていたのです。あれから10年
経って、厚生年金が初めて赤字になったと言っていますが、とうの昔
から破綻することが判っていたのに、政府は何も手を打たなかったので
す。
又同じ事を介護と福祉でやられたら、国民はたまったもんじゃない。
介護制度も福祉政策も現場を知っている者が改革に参加しなければ良い
改革は出来ません。
私は皆様に生かしていただいた恩返しを社会でしたいのです。その為の
立候補なのです。だから 、一人でも多くの人が介護制度や福祉政策に
目を向けてくれれば私は本望です。
そして私の信条の顧客第一主義を、国民第一主義に替えて、この身体で
立ち上がることにしたのです。誕生日の9月11日にすべてを賭けて!!